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A邸2003年完成(夫婦の永住物件) 3−2 農地転用での図面1

しばらくたってから連絡があり、奥さんが「図面はすごく気に入ったんだけど旦那があそこではいやだと言っている・・・。」
どうやら写真を見るがぎり木が多くて人里はなれた場所に感じたみたいです。  
(実際はそれほどではないと思う)

できれば駅から近く人家が集まっている所ということで他をあたることに。 たまたま条件が合う畑を 父の知人が
持っており話をすると「借地ならいいよ。」との返事・・・。 Aさん夫妻もそこならということで図面の話に・・・ そのときに老後不安なので
なるたけ出費を抑えたいとのこと。  希望予算が少ないので考えてしまいました。 また「お金がかかるなら普通の家
(工法)でもいいよ。」
とも言われたのですが、当社は、現在、新築は全棟断熱住宅しか考えていないため、やはり図面で対応するしかないなと感じていました。

私はこれ位の年齢から特に、高断熱・高気密住宅が必要だと考えています。また、暖かい地域に住んでいるため水道保温代や
本当の寒さを知らないのではないか?などの不安もありました。
 ( そのころ直接会って話をしています。)  

ちょこっと解説 (一般住宅と比較すると・・・)
たしかに、大手や、フランチャイズ系の本格的な断熱住宅と言われているものは、高額商品としてのイメージがありますが、
当社の場合オープン工法を採用しているため、金額的には、断熱材差額や、気密部材、気密の手間代くらいの価格上昇で済むと思っています。
現在換気システムは義務化になったため、特別に付けるものではなくなりましたし、窓は寒冷地のため最近は、どこもいいものを使っているため、プラスチックサッシとの価格差も少なくなってきました。 
(ガデリウスの木製トリプルや、共和木工の木製サッシなどは別。)
工法比較すると、フランチャイズ系より余計な、お金を払っていない分だけ、コスト面では有利だと思っています。
     


■土地の簡単な概要■

 現在畑なので農地転用必要。  南面が舗装した村道。  東と道路向南西に隣家。  西、道路向南は畑。  たしか100坪位の土地。 
 日あたりよし。 温泉まで歩いて6〜7分。  少し段差あり。

■家族条件、他■
 ほぼ同じ。 高齢者配慮。 ただコストを抑えるため小さな家になることには納得。 

■図面の考え■
 これも断熱住宅を前提にしてます。 平屋建で小さく、水廻りなどお金のかかる所は減らないので、非常にきつい条件となりました。
 そこで、ここではなるべくムダを省き、小さく、四角く 
(表面積を減らすことは屋根、壁の面積が減りコスト、熱ロスでも有利)
 しかし使いやすい間取りを目標に設計しました。そのため廊下をなくし、たまにしか必要の無い客間は、居間を多少広くして押入れを
 付けることで対応しました。 また食卓は2人なので、カウンターと一体とし、椅子を用意してもらうだけにしました。 窓はプラスチック・サッシです。 

 どの部屋も必要な寸法から大きさを、決めていきました。
(部屋は6帖だ、8帖だという考え方もあるが、私はそうは考えていない。)
 例えば、「寝室の場合、8帖で・・。」とか考えがちですが、ベットを入れた場合長さ方向は無駄なスペースになり、横幅方向は、きつく・・・。
 将来の介護の可能性を考えると横幅はもう少しほしくなります。
(この寝室の大体の寸法 4095×3185 ちなみに8帖は、3640×3640)       
 トイレも介護の可能性があるのでスペースの確保を考えて、洗面所と一体にしました。(普通トイレのにおいを考えるだろうが
 
経験上、気密をとった住宅で24時間換気システムが働けばにおいを感じることはない)浴室は今までの経緯を考え1坪タイプのユニットに。
 暖房もコストを考えるとパネルヒータは無理なため、クリンヒータ1台による暖房を考えていました(2人暮らしなので、引戸を開ければ充分
 寝室も暖まる、なお、本来、予算があるなら上部に空気取込戸を入れたい所。)
室内の引戸は開口寸法を広く取るよう考えました。
 
(この間口の引き戸は既成品で無いため、建具屋さんに) なお、この図面では、寝室の南側の玄関ポーチの部分を、下足入同じ大きさで
 横に取り、物入れにする案も合わせて提案しました。



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