トップページへ      旧軽井沢の別荘 M邸   2012年4月  サイト管理 (有)土屋建築 土屋紀明 
群馬県吾妻郡嬬恋村大前99-1
TEL     0279-96-0356
FAX    0279-96-1101
 



□ 建築までのいきさつ

Mさんから、「話を伺いたい・・。」との電話連絡を受け、私が訪問した所は軽井沢でも由緒ある地区にある、かなり立派な別荘で少し古い
(築3~40年前頃)とは言え
最近でも屋根替え等のメンテナンスされている別荘で、すぐ立て替える様にも見えませんでした。 
訪問先にはMさん夫妻とその子供(幼稚園くらい)・・・。  そこでの話は殆どMさんとの会話になりました・・・。

Mさんからの話によると、この別荘と土地はMさんの父親が購入・建築した建物だが、現在は相続で敷地を分け、別荘と半部の敷地は兄の所有になり、
Mさんは隣の更地500坪を相続したとの事。  その後、建物も無いのに固定資産税を納めても仕方ない
(この辺は軽井沢でも一番地価評価額が高い地区)との
思いや、母親から別荘を建てるなら資金援助してくれると言う申し入れもあり、別荘建築を決めたそうです。
そして私が伺った時は既に、建築業者選定のため、数件の会社
(軽井沢でも名の知れた別荘建築会社や有名ハウスメーカーなど・・)を巡って、完成建物の案内や説明、簡単な
プラン提示を受けた後だったのですが、まだプランや金額面などでまだ納得出来ずにいたようです・・。  尚、当社の事はホームページの内容に興味を持ち連絡したとの事。
また、「ホームページの内容を印刷して建築会社巡りの際の質問などに役立てていた・・・」と、厚くプリントされた束も見せて貰いました。

そんな訳で、私もホームページに載せて無い、寒冷地別荘での建築留意点などの話をして・・。 その後、Mさんに実際に完成した建物の案内と
ホームページに掲載していた、幾つかの建築例の平面プランを見てみたいとの要望があったため、後日その図面を持っての打ち合わせと建物案内する事に・・。
それにこちらからの提案で次回の打ち合わせ時に、簡単な提案プランを作って行くことに・・。
提案プラン作成を提案したのは、Mさんが参考にしたいと言った図面が、敷地条件や規模・部屋条件などが全く違い、私の設計レベルを計るぐらいにしか
参考にならないだろうと思えたからです。 尚、提案プランは無料作成しています

それから約束通り、MさんとMさん母親を、建物を数件案内した時点で気に入ってもらえたようした。

□ 設計する上での条件

最初の打ち合わせで時点での要望は以下の通りです。
 ① 規模・必要な部屋  
 建物の規模としては室内で40坪くらい、他に駐車場・・・ガレージまで必要無いが、建物の屋根の一部を使ったような形にして欲しいとの事
 必要な部屋としては LDK
(薪ストーブは欲しい)、トイレ(1Fのみで構わない)、洗面、浴室(1.25坪ユニットバスでOK)、夫婦寝室(ベッド×2)
 6帖程度の和室
(母親が使用する際の部屋と客間兼用) 二階に6帖程度の子供部屋を2室 
(間仕切り戸を開ければ、2室を繋げられるようなプランを希望)
私としては
難しいプランを纏められる程度の実力のある設計者が安易に断るのは、自分的には少し無責任な気がしていますし、大変だとしても努力するべきなんだろうと考えています。

そんな訳で当社での家相対応と問われた場合、
積極的ではないですが家相には対応します。 ただ、上記にあるように家相を優先すると、デザインや使い勝手の完成度が確実に落ちて来るのは了承ください・・・です。 


② 家相
 Mさんから「自分は特にこだわりは無いが、母親が家相や吉凶関係を気にする人なので、今回資金援助してもらう事もあり、家相を考慮して図面を作って欲しい。」との要望が・・。
 最近は少なくなって来ましたが、家相については、たまに問い合わせを頂く事もあるので、ここで少し説明したいと思います。
 まず家相を簡単に考える人もいますが、本格的な家相重視でプランを考える場合、家相を考えながら、使いやすく、デザインも良く、構造や設備などの整合性のとれた家を設計するのはすごく難しいです。
 その上、具体的な効果を証明出来ない訳ですから、住宅・設計業界でも積極的に対応している所は少ないですし、


(ネットで調べて見ても判るでしょうが・・)
 特にプランやデザイン力のある会社程、家相に消極的傾向にあります。 
(中には家相と聞くだけで仕事を断ってしまう所も多い様です。)
 私も過去に良く出来たと思っていたプランを「ここの部分の家相が悪いから・・」と言われ何度も書き直し、結局自分的にあまり良いとは思えないプランになってしまった事があります。
家相優先のプラン作りをした事があれば、誰でも経験するような事ですが、家相の事を知らない周囲の人たちは、完成した建物を見て、プランを作った人の実力だと判断される訳で、
これは、デザイン力を売りにしているような会社にとって、評価が下がるような仕事は致命的です。 それにデザイナー意識の強い人程、納得出来るプランにするまで時間がかかったり、
上手く纏められないストレスとかあるでしょうから、同じ設計者サイドから見れば、家相に対して考え直すよう促したり、仕事自体断りたくなる人たちの気持ちも充分理解できます。 

でもMさんのような、「仕方がないけれどどうにもならないから家相配慮で・・。」と言うケースでは、家相を優先するプラン作りの難しさを理解した上で、
本音では良いデザインや間取りを期待しているのでしょうし、 田舎のこんな小さい会社のホームページをしっかり読み込んだ上で、信用して声をかけて貰っている訳で、
私としては、家相を信じている訳では無いですし、家相の大変さも理解していますが、信用し期待されている以上、家相を含め完成度の高いプランが出来るよう努力するべきだと思っています。


 ③ 敷地条件
 敷地は500坪位と大きいが将来の相続で敷地を割る時に不都合にならないに様に、敷地内を南北1/2に割った
(仮想上)上で北側敷地内に建物を納めるように依頼されたので
 実質250坪内で、軽井沢の景観条例
(この敷地での場合、隣地から3m、道路から5mより近い位置に、建物(軒やウッドデッキも含む)が建てられない)に対応する必要があります。
 
 ④ その他の要望
   外壁材の一部に石(スタックストーン)を使いたい。  Mさんの母親の足腰が弱くなっているので考慮。 1F窓は防犯を考え、シャッターか面格子付に など・・。
  
□ プラン作成
 上記の点を踏まえプランを作成する事になりますが、敷地に関しては条件を考えると以外に建築出来る範囲が狭く、敷地と建物外壁面の角度をなるべく平行で揃える必要がありました。
 (実際にはほぼ平行で配置) その上で、いつもと違うのは家相です。  家相を考慮と言っても流派による違いやら、配慮の度合いなど
 もありますが、最初のたたき台時点は具体的な指示も無いので、願望も込めて建物の形
(欠けという一部凹んでいるのは凶とされます。尚凸の吉凶は方向によります・・。)と鬼門・裏鬼門と言われる部分
 にトイレ等水回りを持って来ない程度の、「緩い」プランを提示したのですが、やはり家相に関してはこれでは駄目とのこと。 後日、家相方位盤
(下図参照)と詳しい説明の手紙が・・・。
今迄経験してきた中で一番大変なレベルでした。 
(火・水回り等の設置可能範囲や玄関位置等、一番縛りのきついタイプだろうと、ある程度覚悟はしてましたが、階段が建物中心は凶 や鬼門・裏鬼門の位置の窓は凶、東西南北の線上にある窓は掃き出し不可など、初めて聞く事も・・・。) 敷地の関係で、建物角度もほぼ固定ですのでその部分も難易度が高かったですが
それでも何度もプランを書き直しつつ、やりとりしているうちに、家相で全部OKが出る内容で、デザイン・間取り面でも充分満足出来る図面に纏める事ができました。
 


 
方位盤 
送られて来た家相方位の図をCAD用に起こした物です。 方位盤の見方は、建物中心位置を方位盤の中心に合わせ、方角も合わせて見ます。
 かなりおおざっぱな説明ですが、トイレ便器や浴槽、台所シンク・浄化槽など水溜まり部分や火
(薪ストーブ・IH?)
 鬼門という濃い色の部分に入れば大凶。 薄いグレーは、凶。 白はまあまあ。 ○印はOK
(尚、トイレ・浴槽・台所シンク・洗濯機・浄化槽・玄関は○印のラインに入れました。)






  ■ 外観

 


















玄関側の様子 




Mさんから、外壁使用材料で、外壁(一部)に
石調タイル
(スタックストーンタイル)を使いたいとの要望。

そこで、この素材の立体感に見合った外観にするため、屋根はいつもの鋼板ではなく
素材感や立体感があり、将来に渡りメンテナンス性に優れる洋瓦を採用。
 スタックストーンタイル以外の外壁は漆喰塗りに・・。
色調が合うよう色粉で着色調合した後、コテ塗りで仕上げました。


ウッドデッキやなどの腐り易い木材は、
いつものよう専用工場で防腐薬剤を浸透しやすい杉材に施した材料を
使うのですが、この現場より木材の防腐性能を更に良くするため
インサイジング加工(薬剤浸透しやすいくなる切れ込み加工)
を出来る機械を導入・加工しました。
塗装後した後、ステンレスビスで組み付け仕上げとした。

尚、その他の外部仕上げ材下記の通り。

外壁一部 :  スタックストーンタイル貼り
外壁  :着色調合漆喰塗り

柱型・梁型・破風板 :  米杉材粗引加工ノンロッド塗装  
外壁上側 : 窯業系サイディング貼り      
屋根  : ガルバニウム鋼板葺         


ウッドデッキ 駐車場(シダ型押し)



鼻先の通気口 瓦下の棟換気口



 


南面側の様子

ウッドデッキは外に大きめなテーブルを出しても充分な広さ
1Fデッキ手摺りは敷地が平らなので転落の危険は少ない事や
内からの景色・外観とのバランスを考え低く抑えた



東面側の様子

屋根の洋瓦は、エビス瓦工業のモニエース(寒冷地対応可)を採用。
色はオールド6:メイズ2.5:フラックス1.5 の割合でランダムに配置。

 ちなみに、瓦も焼き温度等などの違いによる吸水率の差によっては寒冷地
に向かない物もありますし、またハウスメーカーなどで良く採用されている
コロニアル瓦
(セメントの上に防水塗装した屋根材)は、
価格も手頃の割りに高級感があるので、一般地でよく見かけますが、
雪や凍結により傷みやすいため、寒冷地には不向きな屋根材なので
注意が必要です。



北東駐車場側の様子

 

敷地が角地にあるのでどちらにも出入しやすいよう出入口を2カ所設置
1方から入れば駐車場を通り抜けそのままもう1方に抜けられる。

 ■ 玄関・玄関ホール

 

玄関ドアを開けた写真
正面はOPEN飾り棚になるカウンターで
演出用SP照明を上部に設置


玄関側から見た様子
目隠し柱の列の左側はキッチンになるため、
型ガラスを嵌め込み目隠しとした。


居間廊下側から玄関側の様子




左の写真と同じ位置で玄関納戸の引戸を開いた写真
玄関納戸に自転車等を押して入れられるよう考えてある。
尚、玄関納戸は全部土間の方が使い易いだろうと考えていたが、
家相的に全部土間は好ましくないとのこと。



玄関納戸側から玄関ドア側の写真
納戸から外部迄の動線の邪魔にならないよう
框や下足入れ端部が斜めになるよう設計。



 ■ 居間 ・キッチン
 

キッチン・食堂の様子

キッチンは対面式のアイランド型のキッチンを採用
アイランド型にしたのはデザインの面もあるが、
プラン上、家相で限定されるシンク(水)とIH(火?)の
設置可能範囲内に上手く位置調整しやすい事もあった。




写真上 薪ストーブを正面に見た様子

要望のあった薪ストーブだが、普通の四角い部屋で配置すると
動線の邪魔になるだろうと感じた。
 そこで設置場所を、少し外側に出し、そこに収納するようなプランにした。
 もちろん、家相でこの張り出し・方角共に吉。 薪ストーブ(火)も吉方向配置

また、この写真にあるストーブ周囲の囲いの柵は、建物完成直前に
「子供が小さい内は危ないので柵が欲しい・・・。」と言われ
現場に合うようオーダーで設計し取付した物です。







薪投入時は写真のように柵正面部分の外して対応する。
将来柵を外す際、収納に邪魔にならないよう分割可能。
また、取り外しや取付も蝶ネジ等を使って簡単に出来るようになっている。




キッチンの対面収納部の様子

吊り戸棚や収納部の幅が3.6mと幅広の食器類収納・配膳スペースになっている。
カウンターは長すぎてキッチンメーカー品で対応出来ないため、タモカウンター材を
現場で加工して使用。 色は扉やタイルに合うよう木目が軽く出る程度の
白色に着色してウレタン塗装で仕上。 
壁奥正面は白い200×300タイルと、中央部にモザイクタイルを
デザインして取付。 目地は淡いグレーとした。



南からキッチンを見た様子(引き戸閉)

アイランド型のキッチンの水栓はよく目立つので
デザイン性の高い器具を採用してある。

キッチンから見て右手側(写真奥)は壁ではなく、柱を狭い間隔に配置。
居間・食堂側からの解放性と視覚の遮り効果のバランスのいい両立が目的。
柱は278mm間隔で8本配置し左から5本目迄が柱間が素通しで
6本目から目隠しの型ガラスを3枚嵌め込みにしてある。
尚、右側は柱ではなく、天井迄の引き戸開口



南からキッチンを見た様子(引き戸閉)

この写真は天井迄ある引き戸を開いている時の様子。
ちなみに、この部分の出入り口は開口しないでそのまま柱を続ける事も考えたが
玄関からの食品等の搬入や洗濯室等との動線を考えると便利なので開口は必要と考えた
ただ、OPEN状態なのは引き戸奥がトイレのドアになるのでプライバシー上必要。
そこで閉閉時どちらでも柱列と違和感を感じないように、柱間隔と位置を調整し
引き戸をデザインした。


居間からキッチン側を見た様子

居間のデッキ側正面の大型窓は最初掃き出し窓を考えていたが、
家相の方角で掃き出しは好ましくないとの連絡があった。
ただ、ほんの少しでも上がっていれば問題無と言われたので、
跨いで外に出られる200程度の段差を上げた窓となっている。

 ■  和室 




写真上 和室から居間を見た様子(建具開口)

和室はMさんの母親が別荘を使用する際の寝室と、来客時の
寝室目的の部屋になる。 
ただ使用頻度を考え完全な個室ではなく、
建具を大きく開口出来るようにして
普段は居間の延長として使えるプランとした。



写真上 和室(建具を閉じた状況)







写真上 居間方向から襖を開いた様子

通常角位置は柱を立てるのだが、今回は居間との連結
を重視して角柱無しの仕様に・・。



奥の左側二枚の襖を開けた様子

Mさん母は足腰が弱って来ている事かを考え、
左引き戸を奥はシングルベットを置けるスペースに・・。




右側襖を開けると、客間使用時の布団等の収納スペース

 ■  2階ロフト(子供室A・B・書斎廊下・間仕切可) 

最初の打ち合わせ時に、2階に2部屋の子供部屋(子供が小さい内は片方
客間にでも・・)を繋げて使えるように・・との依頼で、その時Mさん
からは、「2階はこんな感じにでも・・。」と他社で提案してきたプランを、
見せて貰ったのだが、単純に大きな部屋を間仕切戸で仕切ったようなプランだった。

家相のような建物形状とか、階段位置までの規制がある家の事を考えると
それでよければプラン作りが楽になり助かる事は確かです。

しかし、使い勝手を考えると、奥の部屋に出入りするのに手前の部屋を
必ず通ると言うのは問題だろうし、間仕切を見ても、一般的な仕切方では
引き残し部分があるため、繋げた時の広々感は少ないだろうと思う。
それに第一、別荘としての面白さに欠ける気がした。

なので、今回は建具の間仕切り方を工夫する事で、上記の問題点
をクリアしながら、色々な使い方に対応出来るように考えて見ました。



子供室B(北室)側から見たロフト状態の様子 部屋形状①

写真のように建具を全て開けると2階全体が1部屋のロフトのように
なり1階と緩やかに繋がる部屋になる。

また手摺りの奥行きを利用した本棚は、ダボにより高さ調整可能。





子供室ABを繋げ、大型の個室状態にした様子。 部屋形状②

子供室AB間の間仕切り戸を全て廊下側に出し、
吹き抜けと廊下側の戸を閉めた状態。
この場合2階は、この大きな子供部屋と、書斎・廊下側とに分かれる。




2階を全て個室化した様子。  部屋形状③

部屋形状②の時、廊下側に出していた建具を
室内側に入れ間仕切ると、A、Bの部屋を個室として使える。
 尚、子供室A・B共、廊下になった部分を使い直接出入り可能。



子供室A(南)の南側の様子

左側はFIXで、右側が木製のバルコニーに出られるドアになっている。
ちなみにバルコニーが木製と言っても庇が深く、木材も充分な防腐性能を
持っているので腐食の心配は無い。



建具間仕切り効果を分かり易くするためのスライドアニメ。




部屋形状①

左側から階段
中央部が書斎スペース
廊下・子供部屋・間仕切引き戸収納位置
そして右側が子供室の北側エリア(子供室B)




部屋形状①

子供室A(南)から子供室B(北)・階段側を見た様子。
建具を開けたロフト状態
尚、左側の開けた引き戸開口部の手摺り外は居間吹き抜け。



子供室A・子供室Bの収納部分 部屋形状②



写真のように子供室Bの3本収納戸の右側は寝具入れになっている


子供室Bの、3本収納戸の左側部分を開けた様子

奥は勾配天井のデットスペースを活用した屋根裏部屋納戸。
6.4帖とかなりたっぷりとした納戸だが、法規上床面積に
算入されないよう最高天井高を1.4m以下に押さえてある。

 





A・B室間仕切り鴨居と、廊下間仕切り鴨居部分のとりあい
 ■  1階寝室
   


 寝室南面を見た様子

ベッドの頭側方向の壁面は、Mさん希望のエコカラットタイルを採用


 

寝室北面を見た様子
左側ドアが寝室出入り口戸
右側引戸が寝室用ウォークイン・クロゼット入口

 ■ 廊下・ トイレ・ 浴室  ■  洗面・水抜き不要システム関連




写真は廊下のニッチスペースを利用した飾り棚。
尚、右側のガラス戸を開けるとキッチンに繋がる。

また下の物入部分は、無線ブロードバンドルーター類
を設置・収納出来るような配線・配管済。






トイレはINAXのタンクレス便器サティス
床奥のガラリは、水道凍結防止用の蓄熱暖房熱を
室内暖房に利用出来るようにするための放熱ガラリ。




浴室は1.25坪タイプのユニットバス。
冬の間は、常に床下空間に凍結防止の蓄熱暖房の熱が届く為、
いきなり別荘に来てすぐ浴室を使用する場合でも、寒い事は無い。




洗面室の中に配置した洗濯スペース。
見栄え等を考え扉付きとした。




Mさんからの要望のWボウルの洗面。
TOTOの
鏡は寸法に合わせオーダー発注品







カウンターの右下側は物入れだが、
左下側は 今回も、水道凍結防止システムの
熱源(ユニデールの2KW深夜電力蓄熱暖房機)
を収納するスペースとなっている。
(詳しい解説は冬の凍結防止対策で・・。)



今回給湯ボイラー(コロナ灯油配管型FF方式)は
メンテナンス性を考え洗面カウンター対面側に専用の収納スペースを設置。
ボイラーメンテナンス時は右側写真のように下側の戸を外して対応する。
尚、上の扉を開けると、タオル等の収納スペースに・・。

冬場の水抜き関連のコントローラー類

上から、換気システムコントローラー
水道水抜き電動バルブSW
蓄熱暖房機(凍結防止システム)等コントローラー

別荘帰宅・使用時に使い易いよう
玄関カウンターの脇に纏めて配置




 ■ リビングライコンと、温水暖房設備の説明 
 
■ 居間壁のに取り付けたスイッチ・リモコン類の説明




■ カメラ付きインターホン親機 写真


■ パナソニック リビングライコン 写真  (居間・台所の照明スイッチ調光システム)
 リビングライコンは複数回路の照明器具の調光した状態を、数種類記憶しておき、ボタン(リモコン)1つで操作出来る照明コントロールシステムです。・・・
 
この少ない文章で、理解出来る人も少ないと思いますし、説明も難しいので、詳しい事を知りたい人はここをクリックしてください。

 ともかく、今回リビングライコンを採用した理由は、M別邸の居間・食堂に使われている照明器具台数や回路が多く、使い方に応じた回路数の調光加減やON/OFFの操作を
 適切に行うのは難しいので、例えば食事の時用や、居間で普通にくつろぐ時・TVで映画などを見る時などの各照明の光量設定を覚え込ませ(写真下)、ボタン1つで操作出来る事もありますが、

   リビングライコン(蓋開き状態)と専用リモコン


蓋を開いて、1ボタンにつきの各回路の光量や
ON/OFFの操作を設定する。
 尚、設定出来るボタンはこの機種だと4つのシーンで、
あとは全消灯ボタン。

ちなみに器具が蛍光灯だと、その回路はON/OFF操作のみ
(調光不可)
だったり、全体の電力容量の上限があったりと、
出来る事と出来ない事があるので、採用する前は
メーカーによく確認する事をお勧めします。


 
 それ以上に今回のようなソファー・食卓テーブルと言った普段くつろいでいる位置と、スイッチを取り付けられる壁位置との距離が、かなり離れている場合、照明操作の為に歩かなくてもリモコン
 で済むのは便利です。 
 
M邸に限らず、部屋が大きくなると、回路数が増えたり、スイッチまでの距離等が遠くなってしまったりと、リビングライコンで操作すれば便利になる事は多い。
 ちなみに、以前紹介したH邸も同じような照明コントロールシステムを採用しました。


■ コロナ温水暖房機用・個別回路温度設定コントローラー 写真③  (居間・台所窓側の床下放熱器の温度管理用)

 M邸のメイン暖房は、本文で紹介した薪ストーブと、今回紹介するコロナの温水暖房システムとの併用になります。 尚、これは、暖房専用の灯油式の温水ボイラーで暖めた(60~80℃位)
 不凍液を分岐して循環させ、各場所に設置した放熱器 
(色々なタイプがありますが、1番有名なのが床暖房パネルだと思います。 ちなみに床暖パネルは高気密・高断熱住宅との相性は
 
悪いと思っているので使いません。)から熱を出して室内を暖める方式の暖房です。   (この説明も面倒なので、詳しい事はここのクリックして調べてください。)
 今回紹介している居間壁の
写真③のコントローラーは、居間や・台所の大型窓側の床下部分に収納した放熱器(下側右・中央の写真参照)の回路を循環する温水の量を
 調節するための物。


 床施工前の床下放熱器。

本来、基礎で断熱を取り、床下に設置出来れば楽なのだが、
別荘では、住宅との使い方の違いで
床で断熱をした方が良い事が多い。
そこでこのような、断熱材で囲った床下放熱器を収納するBOXが必要。

尚、このように放熱器設置場所
を床下に設置すれば、掃き出し窓でも暖房機が邪魔にならない。

 
 床下放熱器の上にある放熱ガラリ。

このガラリから暖まった空気がゆっくり
と立ち上がり、窓部分を暖房する。
高断熱の建物は、ガラスの断熱性の限界
から窓下付近がどうしても冷える。
なので窓下位置に放熱タイプの暖房を
配置するのが温度ムラを無くす
一番快適な暖房方法と言える。


ちなみに和室も同じく窓下のガラリ
下部に暖房器を設置して、温度コントローラーは
和室内部の壁取付
階段段下給気ガラリ

階段下にあるガラリは、空気取り入れのためのガラリで、この場所から入った空気が
断熱グラスウールダクトを通って、窓下放熱器収納BOXに接続・供給され、暖まり軽くなった空気が窓下ガラリから立ち上がる空気循環のためのガラリとなる。
     


■ コロナ温水暖房機用ボイラー用 メインリモコン 写真④
 すこし前で説明した温水暖房システムの熱源の温水を作り出す、ボイラーのメインリモコンです。
 本体は外部(家相も考慮して駐車場脇部分に)に設置してあります。
(循環液が不凍液を使っているため外部でも凍結しません)
 
 また、先程紹介した居間や和室の窓床下に設置した放熱器もこの温水ボイラーで暖めた循環液の熱を取り出す装置ですが、
 M別邸では、違うタイプの温水放熱機種も取り付けてあるので、紹介します。

  パネルコンベクター方式の暖房機(玄関)。
  
 このタイプの暖房器は、先程の床下放熱器と同じく
 本体が暖まり、それに伴った空気の自然対流を使って
 ゆっくり暖房するタイプです。
 なので速暖性に欠けるなどの弱点もありますが、
 建物が暖まって来れば静音性に優れ、温度ムラ
 の少ない暖房が出来ると言う長所が出て来ます。

 あと、本体の温度調整は、ボイラーの不凍液の温度だけ
 でなく、本体下側のバルブの開け閉めの流量を調節でも
 行う事が出来ます


先程のSWの下側(階段横)に設置。

温水ルームヒーター (写真は居間中央部)

ルームヒーターと言うのはコロナ独自の名称だと思うのですが
要はファンコンベクター(放熱器にファンで風を当て、温風にして吹き出させる暖房器)と同じような構造の温水暖房機です。

なので、構造上どうしてもファンの動作音が目立つと言う欠点も
あるのですが、逆に速暖性能に優れ、1台で広い部屋を暖められるだけの暖房能力を持つと言う特徴は、真冬の別荘に到着した時など、冷え切った建物を急速に暖めたい時などに、すごく便利です。
また欠点のファンの動作音は、到着してから半日位すれば、薪ストーブや、他の形式の温水暖房機も暖まって来るので、その段階で運転を弱めたり、ファンを切ったりする事で、欠点も気にならなく出来ます。

ちなみに寝室の暖房も居間より小さいサイズのルームヒーターです。

   


断熱材等


 屋根断熱 高性能グラスウール16kg品200mm  天井断熱部分 吹き込みブローイング断熱材 ロックウール250mm    壁断熱 高性能グラスウール16kg品120mm     床断熱 押し出し発砲ポリスチレン3種75mm   
 窓 YKK脂サッシ YKKアルミ+樹脂複合サッシ     ガラス12mmLO-Eペア・アルゴンガス入     玄関ドア YKK断熱ドア(D2仕様)
 暖房機器  ハースストーン製薪ストーブ 1台  灯油温水ボイラー熱源による   深夜電力利用蓄熱暖房機 ユニデール2KW品(洗面床下暖房及び水抜き不要システムを兼用) 
 換気 3種セントラル換気 日本住環境ルフロ400
 
 住宅住宅瑕疵保険加入会社   ハウスジーメン
     

 地盤改良工事  乾式柱状改良
   

 ■  
冬の凍結防止対策  

 お問い合わせのはこちらから (^-^) 

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