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土屋建築の標準的施工方法  
         

 当社は、木造住宅を主に建築しています。 構造は在来軸組工法、2×4工法、どちらでも対応できますが、現在、新築物件の依頼を受けた場合、在来軸組(集成材と金物によるプレカット)をお薦めしています。 また、断熱・気密工法は標準施工にしております。工法では、外断熱工法もできますが、当社の場合、グラスウールを使用した、内断熱工法の方が、 コスト・パフォーマンスが優れているなど、メリットが多いと感じておりますので、それをお勧めています。  設計は、法規、構造上問題なければ、あまり、図面上でこれは 出来ないということは少ない方だと思います。(自由設計です。) 
 
 
 
構造 集成材は、無垢材に比べ強度にばらつきがない分、強い材料です。 乾燥率も高く、狂いや経年変化も少ないので気密性能の維持を考え使用しています。また、仕口、継ぎ手、などのジョイント部に強度に優れ、木材の断面欠損を少なくする「カナイのテナンビーム建築金物」を使ったプレカットをおすすめしています。 
(このような、集成材と金物によるプレカットは、ハウスメーカーなどが自社開発した○○などと言っている所もありますが、仕口金物を開発・認定まで取れるメーカーは、カナイの他、数社しかなくその金物を取付られるプレカット(木材加工)工場に外注しているにすぎません。 
当社のように小さな工務店でも、このようなプレカットシステムを導入した工場に発注できますので、大手に比べ、大差はありません。 尚、今のところ、カナイのテナンビーム金物は、構造上、他のメーカーに比べ取付精度が高いと思って採用していますが、今後、金物開発は、かなり進んでいるので、将来、金物の仕様変更やメーカー変更などは、あるかと思います。)
 尚、図面が特殊で対応が困難な場合などや、単価を極力抑えたいと言う場合には、集成材を使用した一般的なプレカットを採用しています。 
 





構造全景イラスト

強度的に、将来はこのような構造が
主流になるだろうと思っています。


上 カナイのテナンビーム建築金物
引き抜き強度など、非常に強く、
強度確認されている。


下 集成材は 乾燥率も高く、
狂いや経年変化も少ない



プレカットされ、現場搬入された材料

上棟時の現場写真。

梁に取り付けてある204受金具
(緑色に着色)と木材(204材)は
気密合板受け用。

 
断熱・気密 冬暖かく、快適な住まいを実現するには、断熱・気密工事を正確な施工が大切です。 特にグラスウール断熱材は、コストや防火性能に優れている反面、施工方法を間違うと、断熱材として働かなかったり、壁体内結露の原因になったりと、現場での施工が重要なポイントになります。 
そこで当社は、大工工事は外注に出さず、自社で責任施工しています。  






外部下地にダイライトを張る
耐力壁
(筋交いと同じ効果)となり、
耐震性が向上し、また気密の意味も。

普通の構造用合板に比べ
通湿・防火性を持つ素材なので
グラスウール断熱の相性がよい。
(現在はパナソニックケナフボード)


勾配天井の吹き抜けなどで
屋根下部分に
断熱材が入っている様子
段ボール製通気スぺーサー
の下に、高性能グ
ラスウール16k 100mm×2枚

断熱性能を更に上げる場合、
この下に断熱付加する場合もある。

勾配天井吹抜け部分
一部防湿シートを貼り出した様子

窓は、樹脂サッシを標準に使っている。

壁用断熱材
内断熱の場合、壁の断熱厚は、柱の寸法と同じ厚さになります。
(100又は120mm)

写真は、外壁廻りの柱を120角を使い
高性能グラスウール24k 120mm品






基礎断熱の様子
蓄熱や熱橋を考ると外部が良いが
白蟻が心配なため、内部で断熱
(発砲ポリスチレン3種)している。 

土間の部分は、地盤の防湿も考え、
防湿シート付断熱材
発砲ポリスチレン1種)を敷く


 吹き込みブローイング断熱施工
 屋根裏が平らな場合の断熱方法

 写真は350mmロックウール吹込


屋根上のジェイベック製の換気棟
換気能力が高い上に、強風で粉雪や、
台風の暴風雨でも大丈夫な構造。

尚、写真は、棟の板金工事前です。


内部に気密シートを張った様子。
グラスウール断熱は、夏、逆転結露
すると言う人もいるが、当地区は、
寒冷地なので、心配はない。

(温暖な地区は通湿抵抗の差を考え、
部分的にデュポン・ザバーンなどの気密シートを
使った方が良いでしょう。)





土間にコンクリートを打ち
土台(ヒバ集成材)を敷いた様子。

外周土台に、気密パッキンをしてある。

 土間コンクリートが蓄熱するので
室内温度が一定になるよう働く。


収まりによって、グラスウール
に拘らず、所定厚で性能の出る断熱材を使う場合も。
写真は
発砲ポリスチレン3種150mm

ダイライトの上に防湿通気シート
 (デュポン・
タイベックシートを張る。
(写真上)

 この上に通気用の縦胴縁を打ち、
外壁材を張る。

気密測定の様子

2005年7月 現在 (有)土屋建築 土屋紀明